专利摘要:

公开号:WO1992007571A1
申请号:PCT/JP1991/001508
申请日:1991-11-05
公开日:1992-05-14
发明作者:Junzo Seki;Hirofumi Yamamoto;Shuji Yamane;Yutaka Takahashi;Kouichi Ushimaru
申请人:Nippon Shinyaku Co., Ltd.;
IPC主号:A61K9-00
专利说明:
[0001] 明 細 香
[0002] 脂 肪 乳 剤 の 製 法
[0003] 技 術 分 野
[0004] 本発明は、 アムホテ リ シン Bを含有する脂肪乳剤の製造過程にお いて、 アムホテ リ シン Bの有効量を脂肪乳剤中に含有させるための 技術に闋する。
[0005] 背 景 技 術
[0006] ァ厶ホテ リ シン Bは、 開発されてから約 30年を柽過した今日でも 、 全身投与をすることができ、 確実な効果を期待することができる 重要な抗真菌剤と して汎用されている。 しかしこの物質は、 溶血毒 性、 膂毒性等の重篤な副作用が発現する欠点を有していた。
[0007] 近年、 リ ン脂質等からなる リ ポソーム製剤、 又は、 単純脂質をリ ン脂質で乳化する脂肪乳剤製剤とすること等により上記の了ムホテ リ シン Bの欠点は解消されつつあった。
[0008] ァ厶ホテ リ シン Bはこれらの脂質には容易に溶解しないことが判 つていた。 そこでこれらの製剤を製造する方法にはこれまで、 ①了 厶ホテ リ シン B及び脂質をクロ ロホルム、 メ タ ノ ール又はジメチル スルホキサイ ド等の溶媒に添加して溶解均一化した後に溶媒を除去 し水を加えて乳化する方法、 ②アムホテ リ シン Bをデォキシコール 酸ナ ト リ ウ厶とともにジメチル了セ トアミ ド等の溶媒に溶解させた 後に脂肪乳剤中に加える方法、 の二つがあった。 ①では有害な溶媒 が残留する危険を払拭することができず、 また②では①と同様の欠 点に加え、 合成界面活性剤であり刺激性や溶血性を有するデォキシ コ ール酸ナ ト リ ウムが必ず製剤中に含有される欠点があるほか、 了 ムホテ リ シン Bが脂肪乳剤の粒子中に完全には封入されないという 大きな欠点を有していた。
[0009] 特開平 1一 1 6 0 9 1 5号公報にはアムホテ リ シン Bのリポソ一 厶製剤において、 予めクロ口ホルム/メタノール混液中でプロ ト ン ィ匕したジステアロイ ルホスファチジルグリセ D—ルと了厶ホテ リ シ ン Bの複合体を形成した後乾燥する技術が開示されているが、 これ とても製造中に有害な溶媒を使用しなければならずその残留に大き な間題があった。
[0010] 上記の事情に鑑み、 了ムホテ リ シン B含有脂肪乳剤を製造するに 際して、 有害な物質を用いることなく安定で均一な脂肪乳剤を取得 することが、 本発明の当初からの目的であった。
[0011] 発 明 の 開 示
[0012] 本発明者らは、 銳意検討を行った結果、 以下に示す製造方法によ り、 上記目的を達成することができることを見出した。
[0013] 太 ¾ ggの葜旨の一つは、 了ムホテ D シン B 会有する脂肪乳剤の 製造過程において、 アムホテ リ シン Bを非晶煑化して均質に脂質に 分散させるに際して、 酸及びェタノ ールを使用するという単純な操 作にある。
[0014] 本発明の要旨の二つめは、 アムホテリ シン Bを舍有する脂肪乳剤 の製造過程において、 アムホテ リ シン Bを穽晶質化して均質に脂質 に分散させるに際して、 アムホテ リ シン Bの結晶の存在が確認でき なくなるまでこれらを物理的に練合するという単純な摸作にある。 ここに脂質とは、 リ ン脂質及び複合脂質を含む概念である。
[0015] 上記に要旨を記載した二つの発明は、 それぞれ别異の発明である が、 産業上の利用分野及び解決しょうとする課題が同一である。
[0016] 第一の発明について説明する。 本発明者らは、 アムホテ リ シン Bがエタノ ールに容易には溶解し ない事実を踏まえ、 エタノ ールを塩酸等の酸によって酸性にするこ とによりァ厶ホテ リ シン Bが極めて容易にェタノ ール中に溶解する 事実を発見し、 これに基づいて本発明を完成させたものである。
[0017] アムホテ リ シン Bを脂肪乳剤構成成分中に完全に分散させ微細乳 化後も安定に脂肪乳剤粒子中に封入させるためには、 アムホテ リ シ ン Bを非晶質化した状態で脂肪乳剤構成成分に分散させることが必 要であるが、 本発明により製造したアムホテ リ シン B脂肪乳剤中で は、 丁ムホテ リ シ ン Bが非晶質化していることが X線回折等により 確認されている。
[0018] 本発明においては、 アムホテ リ シン Bをェタノ ール中に溶解させ る必要がある。
[0019] アムホテ リ シン Bの溶解に用いるエタノ一ルの量及び加える酸の 量は、 アムホテ リ シン Bが完全に溶解するために必要な量以上であ ることが必要である。 必要以上の大量のェタノ ールを用いることは 、 後の除去操作が容易でなくなるため好ましくない。 一般的には、 了ムホテ リ シン B 1 g に対しエタ ノ ール 200m l以上加えるこ とが必 要である。 好ましく は 300〜 800πι 1、 より好ましく は 400〜 600ra l のェタノ ールがよい。
[0020] 本発明においてアムホテ リ シン Bをエタ ノ ールに溶解させるとき には、 一般的には、 エタノ ール中にァ厶ホテ リ シ ン Bの原末結晶を まず分散する。 分散にあたっては、 超音波分散機又はポ リ ト ロ ンホ モジナイザー等の分散機を用いるのが好ま しい。 これにより、 溶解 に長時間を要する大きな結晶状態のものでも、 次の酸を加え溶解す る操作において、 分解が生じるおそれを除く ことができる。 本発明においては、 上記のように了ムホテ リ シン Bをェタ ノ ール 中に分散させた後、 酸を加える。
[0021] 本発明に適用する酸は特に限定されないが、 例えば、 硫酸、 硝酸 、 幾酸等の無機酸のほか、 クェン酸、 乳酸、 マレイ ン酸等の有機酸 を挙げることができる。 なかでも塩酸が最も好ま しい。
[0022] 了ムホテ リ シン Bは酸性で比較的不安定であるため、 必要以上の 髙濃度の酸を加えることも好ましくない。
[0023] 加える酸の量は、 ァ厶ホテ リ シン B 1 g に対して 1 〜 : 100ミ リモ ル、 好ましく は 2 〜20ミ リモル、 より好ましく は 4〜: L0ミ リモルで ある(5
[0024] 本発明においては、 予め酸性エタノ ールを作製し、 これに了ムホ テ リ シン Bの結晶を加えて溶解してもよい。
[0025] 本発明においては、 上記により作製したァ厶ホテリ シン Bの酸性 ェタノ ール溶液にリ ン脂質又はリ ン脂質と单 脂質の混合物等を加 える。
[0026] 添加する リ ン脂質又はリ ン脂質と単鈍脂質の混合物の量は、 目的 とする脂肪乳剤の処方により定めることができる。 この場合には、 処方量全量を添加しても良いし、 その一部を後に添加することもで さ o
[0027] 一般に、 重量比で了ムホテ リ シン Bの 0. 5倍量以上が好ましい。 より好ましく は、 アムホテ リ シン Bの G. 5倍量 1上 5倍量以下を用 いることができる。 更に好ましく は、 1 〜 2倍量である。
[0028] あまり大量の脂質を添加すると後に行うエタノ ール除去に長時間 を必要と し、 また、 後の乾燥操作の後ペース ト妆を呈し取り扱いが 困難となる。 これらの脂質は、 アム.ホテ リ シン Bの酸性エタノ ール溶液にその まま添加することもできるが、 予め脂質をエタノ ール又は酸性エタ ノ ール溶液に溶解して添加することもできる。
[0029] アムホテ リ シン Bは酸性では比較的不安定で分解しやすいので、 本発明においては、 ァ厶ホテ リ シン Bの酸性エタノ ール溶液を脂質 と混合した後、 なるべく早く酸を中和することが好ま しい。
[0030] 中和に用いるアル力 リは特に限定されない。 例えば、 水酸化ナ ト リ ウ厶、 水酸化カ リ ウム、 アンモニア、 ト リ ェチルアミ ン等を用い ることができる。 水酸化ナ ト リ ウムは、 塩酸と中和した際に食塩と なるから本発明の目的には好ましい。
[0031] 本発明においては、 了ムホテ リ シン Bを溶解させる操作を低温中 で行うことができる。 アムホテ リ シン Bは酸性で比較的不安定であ るので、 低温での操作によりアムホテ リ シン Bの分解を未然に防止 することができる。 この目的のためには、 できるだけ、 例えば一 80 :の低温下に操作を行う ことが好ましい。
[0032] 本発明においては、 中和した後、 用いたエタノ ールを除去するた め凍結乾燥、 噴蓀乾燥等の通常の方法により乾燥処理することがで きる。
[0033] これによりアムホテ リ シン Bが完全に非晶質化し、 ェタノ ールを 実質的に含有しないものを得ることができる。
[0034] また、 中和後析出するものを攄過又は遠心操作により集めて乾燥 することもできる。 乾燥後、 ペース ト状を呈して取り扱いが因難な 場合には、 予め賦形剤又は増量剤を添加することもできる。
[0035] このような賦形剤又は増量剤の代表的な例と して、 塩類、 糖類、 タ ンパク質、 多糖類、 その他の髙分子を挙げることができる。 具体 的には、 食塩やグルコ ース、 マル ト ース、 アルブ ミ ン、 デキス ト ラ ン等を挙げることができる。
[0036] このような乾操処理のほか、 選択透過性膜 (例えば、 逆浸透膜) を利用してェタノ ールを除去することもできる。
[0037] 本発明の脂肪乳剤を製造するにあたっては、 中和後、 永を添加し てアムホテ リ シン Bと添加した脂質を共沈析出させることができる 。 そして、 永で洗铮することによ 'り中和時に生成した食塩や残存す る酸、 アルカ リ も容易に除去することができる。
[0038] 得られたものは、 乾燥することもでき、 また湿灑 旗のまま他の 脂肪乳剤構成脂煑と混合することもできる。 更に、 適当な孔径の選 択透過性膜を用いるとエタノ ール除去と同時に脱塩をすることがで きる。
[0039] 以上のようにして得られた非晶質化された了ムホテリ シン Bを含 むリ ン脂質又はリ ン脂質と単純脂質の混合物は、 通常知られる乳化 搔作によって所望の添加物や氷を加えて乳化処理することができる
[0040] O
[0041] 上記の工程でエタノールを除去して乾煥後に得られた非晶質化さ れた了ムホテ リ シン Bを含有する脂燹、 又は上記のようにして水添 加により得られた共沈物は、 後に脂肪乳剤処方として加えられるべ き リ ン脂質若しく は単純脂質又はこれらの混合物等ときわめて容易 に混合し均質化することができる。 この事実は、 本発明の有用な効 果の一つである。 ·
[0042] 本発明に係る脂肪乳剤の製造においては、 乳化処理中に熱を加え るまでもなく脂質等が容易に混合し均質化するから、 工程の簡素化 のみならず、 熱に不安定な了ムホ亍 リ シン Bの分解を未然に防止す ることができる。
[0043] 本発明においては、 混合又は練合に用いる器具及び装置は、 特に 限定されない。 乳鉢やポ リ ト ロ ンホモジナイザー等を用いても良い し、 軟脊製造時等によく用いられる一般的な混合練合装置でもよい
[0044] 0
[0045] 本発明においては、 エタノ ール除去操作を行うことなく所望の添 加物又は水を加えて乳化することができる。 これは、 エタノ ールが 製剤処方中に処方されている場合にきわめて有用である。
[0046] 以下、 本発明に係る第二の発明を詳述する。
[0047] 本発明においては、 了厶ホテ リ シン Bは、 粉末状のものを使用す ることができる。
[0048] 本発明においては、 上記の粉末状のアムホテ リ シン Bを脂質とと もに搣合するに際して、 例えば、 これらを乳鉢等の容器に入れ、 こ れを棒で物理的に棟ることができる。 本発明の実施にあたっては、 他の方法、 例えば、 工業的に常用することができる練合機等を使用 することができる。 鎳合に用いる器具又は装 gは特に限定されるこ とがない。 軟膏製造時等に通常よく用いられる機械は、 本発明の実 施に適用することができる。
[0049] 了ムホテ リ シン Bを非晶質化して均質に脂質に分散させるに際し て一定の圧力を付加させながら十分に成分を混合させることが、 本 発明の効果を生じさせるための必要にして十分な要件であることが 判っている。 本発明者らによって見出された本発明の要点は、 練合 に際しての上記の操作以外のいかなるところにも存在しない。
[0050] 本発明による練合は、 十分に行うことにより目的を達成すること ができるので、 それ以上操作を行う必要はない。 このような物理的 練合は、 操作を继続することにより了ムホテ リ シン Bの非晶質化が 次第に達成されてゆく ことが判っているから、 通常使用されるべき 解析手段によって了ムホテ リ シン Bが非晶質化することを確認する まですることができる。 従って、 このように確認できた時点が、 本 発明の繚合搔作の終点となる。
[0051] このような解析手段としては、 例えば、 X線回折、 電子顕微鏡又 は熱示差分析等による確認を使用することができる。
[0052] 本発明の檨合操作によって、 了ムホテ リ シン Bを舍有する脂質を 、 液 又は半固形ペース ト妆の物質として取得することができる。 この際にはいかなる溶媒を加えることも必要ではない。
[0053] 本発明の脂肪乳剤の製造においては、 上記の棟合操作の後、 通常 脂肪乳剤を製する際に行うべき搔作を行うことができる。 例えば、 上記の了ムホテ リ シン Bを舍有する脂質に、 更に脂肪乳剤の構成成 分である リ ン脂質又は单钝脂質を加えて混合する。
[0054] 添加する リ ン脂質又はリ ン脂質と単饨脂質の混合物の量は、 目的 とする脂肪乳剤の処方により定めることができる。 この場合には、 処方量全量を添加しても良いし、 その一部を後に添加することもで きる。
[0055] 本発明の脂肪乳剤の製造においては、 その後所望量の永を加えて 、 一般的な粗分散処理に続いて钿乳化処理を行う ことができる。 こ れによって均質化した安定なアムホテ り シン B含有脂肪乳剤を取得 することができる。
[0056] 本発明においては、 添加する脂質の量及びその温度が、 混合物の 粘度に影響を与えることが判っている。 单純脂質は、 了厶ホテ リ シ ン 3の量の対して、 少なく とも 2倍量 (重量比) 以上が望ましい。 これにより、 アムホテ リ シン Bの結晶が容易に単純脂質中に分散し 、 混合効率を高めることができる。 リ ン脂質は、 アムホテ リ シン B の量に対して、 少なく とも 0. 5倍量以上であることが望ま しい。 そ れ^下であると均一な混合が因難である。 I ン脂質の量は、 1. 0倍 辺上であると更に望ましい。
[0057] 本発明においては、 単純脂質と リ ン脂質の混合系を用いることが できる。 リ ン脂質のみで混合する場合には、 操作時に加温すること が望ま しい。
[0058] 本発明において了ムホテ リ シン Bを脂質中に捸合するに際しては 、 70で以下で行う ことが望ま しい。 これ以上では了ムホテ リ シン B が不安定となる。 また lO t以下の低温においては粘度が増すために 本発明の実施には適切ではない。
[0059] 以上のようにして得られた非晶質化された了ムホテ リ シン Bを含 むリ ン脂質又はリ ン脂質と単純脂質の混合物は、 通常知られる乳化 操作によつて所望の添加物や水を加えて乳化処理することができる
[0060] 0
[0061] 本発明においては、 有機溶媒や合成界面活性剤等を全く使用する ことなく 目的を達成することができるから、 その残留することによ る医薬品としての不利益をすベて解消することができる。
[0062] 本発明においては、 アムホテ リ シン Bを予め脂肪乳剤構成成分中 に均質に混合することができるから、 細乳化後もアムホテ リ シ ン B が安定に脂肪乳剤粒子中に封入されることとなる。
[0063] 本発明においては、 物理的に據合する際に、 適当量の酸を加える ことができる。 酸の添加により、 アムホテ リ シン Bの均質化が著し く促進されることが判っている。 酸を用いた場合は、 棟合の後に、 酸を中和するのに必要な量のアル力 リを加える (最終 P Hは 4〜 8が 好ましい) 。
[0064] 本発明に適応する酸は特に限定を受けない。 例えば、 塩酸、 硫酸 、 硝酸、 幾酸等の無機酸のほか、 クェン酸、 乳酸、 マレイ ン酸等の 有機酸を挙げることができる。 特に、 塩酸が好ましい。 また、 後の 中和に用いる了ルカ リとしては、 永酸化ナ ト リ ウム、 永酸化力 リ ゥ ム、 アンモニア、 ト リ ェチルア ミ ン等を挙げることができる。 塩酸 を中和した擦に食塩となるので、 氷酸化ナ ト リ ゥムが好ま しい。
[0065] 埴酸を用いた場合は、 少量でよく、 一般に 2〜 6モル Z ·2濃度の 希塩酸を添加するのが好ましい。 あまり希薄な酸を大量に加えると 永が遊雜し、 棟合が困難となる。 また、 濃い酸を加え、 必要以上に 酸度が上昇するとアムホ亍 り シン Βの安定性上好ましくない。 塩酸 の総添加量はアムホテ リ シン Β量や大豆油量、 リ ン脂質量により大 き く異なるが、 一般に據合物 1 gに対し 10ミ リモル以下でよい。
[0066] このように酸の添加は均質化を促進する効果を有するが、 本発明 の主たる効果である溶媒を用いることなく 了ムホテ リ シン Bの脂質 への均質化を達成するという目的のためには必須ではない。
[0067] 本発明に係る第一の発明においても第二の発明においても、 リ ン 脂質、 単純脂質を使用して脂肪乳剤を製造する。
[0068] 本発明で使用される リ ン脂質としては、 例えば、 卵黄、 大豆、 牛 、 隊等由来のリ ン脂質又は、 純若しぐは半合成的に得られる リ ン脂 質を挙げることができる。 例えば、 ホスフ ァチジルコ リ ン、 ホスフ ァチジルエタノ ールァミ ン、 ホスファチジルセ リ ン、 ホスフ ァチジ ルイ ノ シ ト ール、 ホスフ ァチジルグリ セ口ール等である。 具体的に は、 卵黄ホスファチジルコ リ ン、 大豆ホスファチジルコ リ ン、 ジパ ルミ トイ ルホスフ 丁チジルコ リ ン、 ジミ リ ス トイ ルホスフ ァチジル コ リ ン、 ジステアロイルホスフ ァチジルコ リ ン、 ジォレオイ ルホス フ ァチジルコ リ ン、 ジ ミ リ ス トイ ルホスフ ァチジルグリ セロール、 ジパルミ トイルホスフ ァチジルグリセ —ル、 ジステアロイ ルホス ファチジルグリセロール等を挙げることができる。 それらの水素添 加物も用いることができる。 なかでも好ま しい代表例として、 精製 卵黄レシチンを挙げることができる。
[0069] 本発明に使用される単純脂質としては、 例えば、 精製大豆油、 綿 実油、 菜種油、 胡麻油、 コーン油、 落花生油、 サフラ ワー油、 ト リ ォレイ ン、 ト リ リ ノ レイ ン、 ト リパルミチン、 ト リステア リ ン、 ト リ ミ リスチン、 ト リ ァラキ ドニン等の中性脂質を挙げることができ る。 また、 コ レステ リ リレオレー ト、 コ レステ リ Jレリ ノ レー ト、 コ レ ステ リ ルミ リステー ト、 コ レステ リルハ'ルミ テー ト、 コ レステ リ ル 了ラキデ一ト等のステロール誘導体も挙げることができる。 代表的 な例と しては、 精製大豆油を挙げることができる。
[0070] また、 脂肪乳剤粒子に表面荷電を賦与するためにステア リ ルァ ミ ン、 ジセチルホスフ ヱー ト、 ホスフ了チジン酸、 ホスフ ァチジルグ リ セロール等の荷電を有する脂質を用いることができる。
[0071] 本発明のアムホテ リ シン B含有脂肪乳剤の乳化にあたっては、 従 来から行われてきた種々の脂肪乳剤製造法をそのまま応用すること ができる。 例えば、 ホモミキサー等により粗乳化をおこなった後、 マ ン ト ン一ガウ リ ン型等の加圧噴射式ホモジナイザ一、 マイ クロフ ルイ ダイザ一、 超音波ホモジナイザー等により充分に微細化して形 成せしめる方法が一般的である。 この時、 一般に知られる乳化補助 剤又は安定化剤として生理的に受け入れられるステロール類、 脂肪 酸又はそれらの誘導体等.を加えることもできる。 これらの代表例と しては、 コ レステロールゃォレイ ン酸等の脂肪酸等を挙げることが できる。
[0072] 本発明の製造方法を用いた脂肪乳剤の形妆ゃ粒子径は、 電子顕激 鏡、 光散乱方式の粒子径分析装置、 メ ンブレンフィ ルターによる a 過等により容易に確認することができる。
[0073] 本発明の脂肪乳剤の製剤の任意の成分として、 一般に注射剤に用 いられる添加剤及び補助物質などを挙げることができる。 例えば、 酸化防止剤、 防腐剤、 安定化剤、 等張化剤、 接街剤等を挙げること ができる。 これらの添加剤、 補助物煑等の要求量及び最適量は、 そ の目的に応じて変化させることができる。
[0074] 上記のようにして得られる了厶ホテリ シン B全有脂肪乳剤は、 必 要に応じて滅菌 (例えば濾過滅菌や高圧蒸気滅菌等) し、 窒素ガス と共にアンブル中に封入することができる。 又、 必要に応じて凍結 乾燥することができる。 凍結乾燥させたアムホテ リ シン B含有脂肪 乳剤は、 常法通り適当な溶液の添加によって復元することができる o
[0075] 本発明により製造された了ムホテリ シン B会有脂肪乳剤よりなる 製剤は、 真菌感染症やウイルス感染症等の治療又は予防を目的とし てヒ ト又は種々の動物の静脈内に投与するのが一般的である。 この 場合、 脂肪乳剤粒子の粒子 S等の管理を十分に行う必要がある。 一 般に 1 ju m以上の粒子が混在すると、 毛細血管を塞栓するなど種々 の毒性発現が知られているからである。
[0076] 本発明の脂肪乳剤は、 必要に応じて従来品同様、 勐脈内、 筋肉内 、 髄腔内及び皮下等に注射剤として投与することもできる。 また、 点眼剤、 点昜剤、 経口投与剤、 吸入剤、 膀胱注入剤、 外用剤又は坐 剤等としても製剤化し使用することができる。 この場合においても 、 医薬上許容される基剤、 賦形剤等の添加剤を任意の成分と して挙 げることができる。
[0077] 本発明により製造されたアムホテ リ シン B含有脂肪乳剤よりなる 製剤の投与量は、 投与ルー ト、 剤形、 症状、 目的によって異なるが 、 脂肪乳剤として一般に、 1〜: L OOOoi lZ回である。 また、 アムホテ リ シ ン Bと しての投与量は、 成人に対して一般に 1 〜 200mgZ回で のる。
[0078] 本発明の脂肪乳剤は、 必要に応じて凍結乾燥することにより貯蔵 に適する凍結乾燥製剤とすることができる。 このような凍結乾燥製 剤の製法もまた本発明の技術的範囲に含まれる。
[0079] 発明を実施するための最良の形態
[0080] 以下に本発明に係る脂肪乳剤の製造方法に関する実施例及び試験 例を挙げて本発明をさ らに詳しく銳明する。
[0081] 実施例 1
[0082] 氷冷下において、 アムホテ リ シ ン Bの原末結晶 500tngに対し、 ェ タノ ール 250ra lを加え超音波ホモジナイザーを用いて分散する。 こ れに 2 N塩酸 1. 5ra lを加え超音波ホモジナイザーを用いて溶解する 0 これとは別に室温において精製卵黄レシチ ン 500mgに対し、 エタ ノ ール 50ni lを加え、 超音波ホモジナイザーを用いて分散する。 これ に 2 Ν塩酸 1. 0m lを加え超音波ホモジナイザーを用いて溶解する。 これを氷冷したのち、 上記のアムホテ リ シン B酸性エタノ ール溶液 と充分混合し 2 N水酸化ナ ト リ ウ ム約 2. 5m lを加えて pH 7. 0に調製 する。 これを減圧下濃縮したのち、 水 50ralを加えてさらに減圧下で濃縮 する。 共沈物を遠心で集めて水で操り返し洗浄した後澳結乾燥した 。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた乾逞物中で了ムホテ リ シン B は完全に穽晶質化されていることが確認された。
[0083] この了ムホテ リ シン Bを含有する凍結乾燥物 6 ragに、 精製大豆油 0. 5gおよび精製卵黄レシチン 0. 497gを加えて混繍し均質化する。 これに、 等張リ ン酸緩衝液を 8 nil加えホモジナイザーで攪拌し粗乳 化液とする。 等張リ ン酸接衝液を加えて lOnilに定容した後、 氷冷下 、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分藺乳 化し極めて微細な了ムホテ リ シン Bを舍有する脂肪乳剤を得た。 ま た常法に徒い凍結乾逞し凍結乾燥製剤を得た。
[0084] 実施例 2
[0085] 氷冷下において、 アムホテ リ シン Bの原末結晶 lOOmgに対し、 ェ タノ ール 50mlを加えポ り ト口ンホモジナイザーを用いて分散する。 これに 2 N塩酸 0. 3mlを加えポ リ ト ロ ンホモジナイザーを用いて溶 解する。 これとは別に室温において精製卵黄レシチン 500rogに対し 、 ェタノ ール 50oilを加え、 ポ リ ト ロンホモジナイザーを用いて分散 する。 これに 2 N塩酸 0. 2ralを加え超音波ホモジナイザーを用いて 溶解する。 これを氷冷したのち、 上記のアムホテ リ シン B酸性エタ ノ ール溶液と充分混合し 2 N水酸化ナ ト リ ウム約 0. 5ralを加えて pH . 0に調製する。
[0086] これを滅圧下濃縮した後、 氷 50mlを加えてさらに減圧下で滇縮す る。 共 '沈物を遠心で集めて氷で緣り返し洗浄した後マルトース 5 g を加えて糜結乾燥した。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた乾嫫物 中で了ムホテ リ シン Bは完全に非晶質化されていることが確認され アムホテ リ シン B 30tngに対応する量の上記で得られた浼結乾燥物 に、 精製大豆油 0. 6 g及び精製卵黄レシチン 0. 47 gを加えて混練し 、 これに、 0. 24Mグリ セ リ ン水溶液 8 rolを加えホモジナイザーで 攪拌し粗乳化液とする。 そして、 0. 24Mグリ セ リ ン水溶液を加えて lOra lに定容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて微細なアムホテ リ シン Bを含 有する脂肪乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾煥し凍結乾燥品を得 実施例 3
[0087] 氷冷下において、 了厶ホテ リ シン Bの原末結晶 10 gに対し、 エタ ノール 20 を加えポ リ ト ロンホモジナイザ一を用いて分散する。 こ れにクェン酸 18. 5mgを加えポ リ トロンホモジナイザーを用いて溶解 する。 これとは別に室温において精製卵黄レシチン 30 g及び精製大 豆油 3 gをエタノ ール 10 ^にポ リ ト ロ ンホモジナイザーを用いて溶 解する。 これを永冷したのち、 上記のァ厶ホテ リ シン B酸性エタノ ール溶液と充分混合し 2 N水酸化ナ ト リ ゥムを加えて pH 7. (1に調製 する。
[0088] これを減圧下濃縮した後、 共沈物を攄過で集めて水で ϋり返し洗 浄した後自然乾燥した。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた乾燥物 中で了ムホテ リ シン Βは完全に非晶質化されていることが確認され アムホテ リ シン Β 2 gに対応する量の上記で得られた乾燥物に、 精製大豆油 20 g及び精製卵黄レシチン 30 gを約 60 *Cで加温混合し、 これに、 0. 24Mグリセ リ ン水溶液を lOOrol加えホモミキサ一で撹拌 し粗乳化液とする。 粗乳化液を水酸化ナ ト リ ゥムで中和後、 マイ ク 口 フルイダィザ一により髙圧乳化し、 きわめて微細なアムホテ リ シ ン Bを舍有する脂肪乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾 煶品を得た。
[0089] 実施例 4
[0090] 実施例 3で攄適後に得られた湿潤状態の共沈物 lOragに、 コ レステ リ ルォレー ト 0. 5 g及び精製卵黄レシチ ン 0. 5 gを加え混合する。 これに、 0, 24Mグ IIセ り ン水溶液 8 mlを加えホモジナイザーで攙拌 し粗乳化液とする。 粗乳化液を氷酸化ナ ト リ ゥムで中和後、 0. 24M グリセ リ ン水溶液を加えて lOralに定容した後、 超音波ホモジナイザ 一 (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分問乳化し極めて微細なアム ホ亍 I) シン Bを含有する脂肪乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾煜 し凍結乾逞品を得た。
[0091] 実施例 5
[0092] 氷袷下において、 アムホテ リ シン Bの原末結晶 500mgに対し、 ェ タノ ール 250m lを加え超音波ホモジナイザーを用いて分散する。 こ れに 2 N塩酸 1. 5ralを加え超音波ホモジナイザ一を用いて溶解する o これとは別に室温においてジパルミ トイルホスファチジルグリセ ロール 500mgに対し、 エタノ ール 50rolを加え、 超音波ホモジナイザ 一を用いて分散する。 これに 2 Ν埴酸 1. 0mlを加え超音波ホモジナ ィザーを用いて溶解する。 これを氷冷した後、 上記の了ムホテ リ シ ン B酸倥:!:タ ノ ール溶液と充分混合し 2 N水酸化ナ ト リ ウ ム約 2. 5 ra lを加えて pH 7. 0に翳製する。
[0093] これを逆浸透膜を用いて濃縮した後、 精製大豆油 5 g及び精製卵 黄レシチ ン 4 gを加えさらに混合練合する。 これに、 10%マル ト ー ス水溶液 80m lを加えホモジナイザ一で攪拌し粗乳化液とする。 そし て、 10%マル ト ース水溶液を加えて ΙΟΟπι Ιに定容した後、 超音波ホ モジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて 微細なアムホテ リ シン Bを含有する脂肪乳剤を得た。 また常法に従 い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0094] 実施例 6
[0095] 氷冷下において、 丁ムホテ リ シン Bの原末結晶 500mgに対し、 ェ タノ ール 250m lを加え超音波ホモジナイザーを用いて分散する。 こ れに 2 N塩酸 2. 5mlを加え超音波ホモジナイザーを用いて溶解する 0 これに精製卵黄レシチン 500mgを加え、 超音波ホモジナイザーを 用いて充分に溶解した後、 2 N氷酸化ナ ト リ ウム約 2. 5mlを加えて H 7. 0に調製する。
[0096] これを減圧下濃縮した後、 水 50m lを加えてさらに滅圧下で濃縮す る。 共沈物を遠心で集めて氷で跺り返し洗浄した後凍結乾燥した。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた乾煜物中でアムホテ リ シン Bは 完全に非晶質化されていることが確認された。
[0097] 得られた乾燥物 (アムホテ リ シン B 3 mgに対応する量) 及び精製 卵黄レシチン 0. 4 gを乳鉢にとり混合棟合した。 これに、 精製大豆 油 0. 5 g及び 9 %ラク トース水溶液 8 mlを加えホモジナイザーで攙 拌し租乳化液とする。 そして、 9 %ラク トース水溶液を加えて 10m l に定容した後、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて微細なアムホテ リ シン Bを含有する脂肪乳 剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0098] 実施例 7
[0099] 実施例 2で得られた乾燥物 170nig、 精製大豆油 0. 5 g及び水素添 加卵黄レシチン D. 4 g、 コ レステロール Q. l gを乳鉢にとり混合練 合する。 これに、 9 %ラク トース氷溶液 8 m lを加えホモジナイザー で攙捽し粗乳化液とする。 そして、 9 %ラク ドース水溶液を加えて 10m lに定容した後、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分 M乳化し極めて微細なアムホテ リ シン Bを舍有する脂 肪乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0100] 試験例 1 : 粒子径の測定
[0101] 実施例 1〜 7で得られたアムホテ リ シン Bを舍有する脂肪乳剤の 脂肪乳剤粒子の粒子径について、 レーザー光による動的光散乱粒子 径測定装置を用いその粒子径について評価したところ、 下記の結果 を得た。 また、 いずれも 1 ju m以上の粒子を含まなかった。
[0102] 実施例番号 平均粒子径 実施例番号 平均粒子痊
[0103] 1 47 nm 5 47nm
[0104] 2 70nm 6 45請
[0105] 3 23nm 7 61nm
[0106] 4 52nra
[0107] 実施例 8
[0108] 了ムホテ り シン Bの結晶 3 gに精製卵黄レシチン 3 gを加えメ ノ ゥ乳鉢を用い 10分間充分に混合練合した。 粉末 X線回折測定の結果 、 得られた混嬈物中でアムホテリ シン Bは完全に非晶質化されてい ることが確認された。 このアムホテ リ シン Bを舍有する混據物 6 mg に、 精製大豆油 0. 5 g及び精製卵黄レシチン 0. 497 gを加えて、 更 に混練し均質化する。 これに、 等張リ ン酸緩衝液を 8 m l加えホモジ ナイザーで攙拌し粗乳化液とする。 そして、 等張リ ン酸緩衝液を加 えて 10m lに定容した後、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブランソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて微細なアムホテ リ シン B を舍有する乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得 た。
[0109] 実施例 9
[0110] 了厶ホテ リ シン Bの結晶 0. lgに精製卵黄レシチン 0. lgを加え メノ ウ乳鉢を用い予備的に混合練合する。 これに 2 N塩酸 0.5inlを 加え直ちに混合練合した。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた混棟 物中でアムホテ リ シン Βは完全に非晶質化されていることが確認さ れた。 アムホテ リ シン B30ragに対応する量の上記で得られた混練物 に、 精製大豆油 0.6g及び精製卵黄レシチン 0.47gを加えて混縯し 、 これに、 0.24Mグリセ リ ン水溶液 8 mlを加えホモジナイザ一で » 拌し粗乳化液とする。 そして、 2 N氷酸化ナ ト リ ウム 0.5mlを加え て中和した後、 0.24Mグリセ リ ン水溶液を加えて lOralに定容した後 、 氷冷下、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて微細なアムホテ リ シン Bを会有する乳剤を得た 。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0111] 実施例 1 0
[0112] アムホテ リ シン Bの結晶 10 gに精製卵黄レシチン 15gを加え乳鉢 を用い予備的に混合據合する。 これに 6 N塩酸 20mlを加え直ちにポ リ ト ロ ンホモジナイザーを用いて混合練合した。 粉末 X線回折測定 の結果、 得られた混練物中で了ムホテ リ シン Bは完全に非晶質化さ れていることが確認された。 了ムホテ リ シン B 2 gに対応する量の 上記で得られた混練物に、 精製大豆油 20 g及び精製卵黄レシチン 30 gを約 60 :で加温混合し、 これに、 0.24Mグリセ リ ン氷溶液を 100 ml加えホモミキサ一で攪拌し粗乳化液とする。 粗乳化液を水酸化ナ ト リ ゥムで中和後、 マイ ク口フルイ ダィザ一により髙圧 ¾化し、 き わめて微細な了ムホテ リ シン Bを舍有する乳剤を得た。 また常法に 従い凍結乾煶し凍結乾燥品を得た。
[0113] 実施例 1 1
[0114] 実施例 1 0で得られた混練物 4 ragに、 コ レステ リ ルォレー ト 0.5 g及び精製卵黄レシチ ン 0.5gを加え混合する。 これに 0.24Mグリ セ リ ン氷溶液 8 nilを加えホモジナイザーで攪拌し粗乳化液とする。 粗乳化液を水酸化ナ ト リ ゥムで中和後、 0.24Mグリセ リ ン氷溶液を 加えて 10mlに定容した後、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モ デル 1 8 5 ) で 60分間乳化し極めて徴細な了ムホテ リ シ ン Bを含有 する乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。 実施例 1 2
[0115] 了ムホテ リ シン Bの結晶 3 ragに精製大豆油 20ingを加えメ ノ ウ乳鉢 で約 10分間充分に混合練合し均質化する。 これに精製大豆油 0.5g 及び精製卵黄レシチ ン 0.4g、 ジ ミ リ ス ト イ ルホスフ ァチジルグ リ セロール O.lgを加えさらに混合辕合する。 これに、 10%マル ト ー ス水溶液 8 mlを加えホモジナイザーで攪拌し粗乳化液とする。 そし て、 10%マル ト ース水溶液を加えて 10mlに定容した後、 超音波ホモ ジナイ ザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分簡乳化し搔めて微 細なアムホテ リ シン Bを舍有する乳剤を得た。 また常法に従い凍結 乾熳し凍結乾燥品を得た。
[0116] 実施例 1 3
[0117] 了ムホ亍 リ シ ン B 3aig、 精製大豆油 0.5 g及び水素添加卵黄レシ チ ン 0.4g、 コ レステロ ール G.lgを乳鉢にとり、 約 20分藺充分に 混合練合した。 粉末 X線回折測定の結果、 得られた混糠物中で了ム ホテ リ シン Bは完全に非晶質化されていることが確認された。 これ に、 9 %ラク トース氷溶液 8 m lを加えホモジナイザーで援拌し粗乳 化液とする。 そして、 9 %ラク トース水溶液を加えて 100m lに定容 した後、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60 分間乳化し極めて微細なアムホテ リ シン Bを舍有する乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0118] 実施例 1 4
[0119] アムホテ リ シン Bの結晶 300mgに精製大豆油 20ragを加え真空らい かい器で約 10分間充分に混合據合し均質化する。 これに精製大豆油 50 g及び精製卵黄レシチン 40 g、 ジミ ス トィ ルホスフ ァチジルグ リ セ σ —ル 1 gを加えさ らに混合練合する。 これに、 10%マル ト ー ス水溶液 800m lを加えホモジナイザーで ¾拌し粗乳化液とする。 そ して、 10%マル トース水溶液を加えて 1000m lに定容した後、 圧力式 ホモジナイザー (日本精機製) で 60分間乳化し極めて微細なアムホ テ リ シン Bを舍有する乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結 乾燥品を得た。
[0120] 実施例 1 5
[0121] ァ厶ホテ リ シン Bの結晶 3 mgにジ ミ リ ス トイ ルホスフ ァチジルグ リセロール 0. l gを加え、 これに 2 N塩酸 G. ltdを加えてメ ノ ウ乳 鉢で混合縯合し均質化する。 これに精製大豆油 0. 5 g及び精製卵黄 レシチン 0. 4 gを加えさらに混合練合する。 これに、 10%マル ト ー ス水溶液 8 nilを加えホモジナイザーで摟拌し粗乳化液とする。 そし て、 2 N氷酸化ナ ト リ ゥムで中和した後、 10%マル トース氷溶液を 加えて lOnilに定容し、 超音波ホモジナイザー (ブラ ンソ ン モデル 1 8 5 ) で 60分間乳化して極めて微細な了ムホテ リ シン Bを舍有す る乳剤を得た。 また常法に従い凍結乾燥し凍結乾燥品を得た。
[0122] 試験例 2 :粒子径の測定
[0123] 実施例 8〜 1 5で得られたアムホテ リ シン Bを含有する脂肪乳剤 の乳剤粒子の粒子径について、 レーザー光による動的光散乱粒子径 測定装置を甩いその粒子径について評価したところ、 下記の結果を 得た。 また、 いずれも 1 m^上の粒子を舍まなかった。
[0124] 実施例番号 平均粒子径 実施例番号 平均粒子径
[0125] 8 45nra 12 48ηπ
[0126] 9 93nm 13 31nm
[0127] 10 20nm 14 52nm
[0128] 11 55ηπι 15 48niD
权利要求:
Claims92/07571 23 請 求 の 範 囲.
( 1 ) アムホテ リ シ ン Bを舍有する脂防乳剤を製造する過程において 、 アムホテ リ シン Bを非晶質化して均質に脂質に分散させるに際し て、 酸及びエタノ ールを使用することを特徴とする脂肪乳剤の製造 方法。
( 2 ) アムホテ リ シン Bを含有する脂肪乳剤を製造する過程において 、 アムホテ リ シン Bを非晶質化して均質に脂質に分散させるに際し て、 アムホテ リ シン Bの結晶の存在が確認できなく なるまでこれら を物理的に據合することを特徴とする脂肪乳剤の製造方法。
( 3 ) 物理的に棟合するに際して酸を加えることを特徴とする請求の 範囲 ( 2 ) 記載の脂肪乳剤の製造方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
EP0556392A4|1994-03-17|
EP0556392A1|1993-08-25|
引用文献:
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法律状态:
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